カテゴリー「Macで確定申告」の62件の記事

2019年3月 5日 (火)

トラブルなしでe-Taxデビューを

2019年1月末に所得税の確定申告でe-Taxデビューした経験をもとに、トラブルなしでe-Taxデビューするためのポイントを以下にまとめてみました。2018年12月31日以前からすでに古い方式でe-Taxをしてこられた方には必ずしも当てはまらないこともあると思いますので、あらかじめご了承ください。

1) 古い情報は捨てよう、国税庁の最新情報から出発しよう
2019年1月からe-Taxの開始と事前準備の手続きが変わり、大幅に簡略化されました。よって2018年12月以前の情報はたとえ従ってもトラブルの元になるだけなので捨てましょう。情報収集の出発点は国税庁のこのページから。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/info-kakutei.htm

注意点1:ID/パスワード方式は1回税務署へ行って本人確認を受け、IDとパスワードをもらうだけですぐに利用できるのがメリットですが(e-Tax利用開始届も税務署で作成しているので、オンライン作成して提出する必要はもうない)、利用できるのは国税庁の確定申告書作成コーナーに限られます。また、申告完了後にメッセージボックスに届くメッセージ(e-Taxデータの送信受付通知、還付金の振込手続きの進捗案内など)を見るには2019年1月からマイナンバーカードが必要になってしまったのでご注意ください。
なお確かに税務署でID/パスワードをもらっているのに、入力した後一見エラー風のメッセージが出て面喰らうこともあるようですが、(画面をよく見ると書いてあるように)そのまま「次へ」を押すと問題なく先に進むことができるそうです。
https://im-into.com/etax/
ID/パスワード方式による申告体験記はこちら
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/shinkoku_oo/1172904.html

注意点2:スマホでのe-Taxに利用できるのは国税庁の確定申告書作成コーナーだけで、e-Taxソフト(WEB版)は未対応です。
またスマホ版の確定申告書作成コーナーは確定申告書本体の作成に限り対応していて、事業所得の白色申告収支内訳書や青色申告決算書には対応していませんのでご注意ください。
スマホ確定申告の体験記はこちら
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/shinkoku_oo/1172975.html

2) 事前準備は国税庁の確定申告書作成コーナーからスタート、e-Taxソフト(WEB版)は事前準備のハードルが高いので触らぬ神にたたりなし
事前準備を国税庁の確定申告書作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
から始めれば、事前準備セットアップファイルを1つ入手してインストールするだけですみ、e-Taxソフト(WEB版)と違って公的個人認証サービスホームページもルート証明書も全く触る必要はありません。この事前準備手順はID/パスワード方式なら必要ありません。実はこの手続きでe-Taxソフト(WEB版)を使用するための準備もできてしまいます。
[2019.3.10追記]
すみません、e-Taxソフト(WEB版)用の事前準備セットアップファイルは国税庁の確定申告書作成コーナー用とは別物でした。このページ
http://www.e-tax.nta.go.jp/e-taxsoftweb/e-taxsoftweb1.htm
の「事前準備セットアップ」タブからダウンロードしてインストールします。こっちはセットアップファイルのインストールが済んだ後、さらにルート証明書のインストールとJPKI利用者ソフト(公的個人認証サービスから配布)のインストールをやらないといけません。方法は同じタブの下にOS別に用意されているインストールマニュアルを見てください。
[追記ここまで]

Macを使用する場合の手順はこのブログ記事のような感じになります。
https://www.ex-it-blog.com/Mac-mojava-etax-2018
Windowsの場合もMacと基本的に変わりなく、事前準備セットアップファイルのインストールだけです。
https://www.pc-koubou.jp/magazine/1699

[2019.3.7追記]
国税庁の確定申告書作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
のご利用ガイドにある推奨環境の説明には書いてありませんが、「WindowsでOSの使用言語が日本語でない場合マイナンバーカードが読み込まれない」という報告を見かけました。Macでもありうると思いますのでご注意ください。こんなことは当然推奨環境に書いておくべきだと思います。
https://twitter.com/EurekaBerry/status/1103283654355120128

スマホ、タブレットで申告する場合の事前準備手順はID/パスワード方式によります。具体的な手順の説明はこちら(ちょっと長いです)
https://ztakani.com/post-6807
スマホ専用画面による申告書作成から送信までの図解はこちら。あらかじめ目を通して流れを頭に入れておくことをお勧めします。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/smart_shinkoku/pdf/smartphone-a3.pdf
ID/パスワードを使うのは2回。
(1) はじめの「申告内容に関する質問」に回答し終わって(ここで「給与所得以外の所得がある」と回答したらパソコン用の画面に移動しますが、見にくいのを尻目に強引にそのまま使った人が複数あり)利用規約を確認し、「登録情報の確認」画面上で入力を求められた時。
(2) 申告書の作成が終了していよいよ申告データを送信する前にパスワードだけ入力を求められます。
税務署でもらった「ID/パスワード方式の届け出完了通知」の紙をそばに置いて操作するのが間違いないでしょう。

3) トラブルなしのe-Taxデビューの準備はマイナンバーカードの暗証番号設定から始まる
マイナンバーカードを新しく申請した場合、受け取りの時に暗証番号を4種類設定することになります。
1) 署名用電子証明書(英数字6文字以上16文字以下):e-Tax(実際に使うのはe-Taxデータを送信する直前の1回だけ)やネットバンキングに使うのはこちら
2) 利用者証明用電子証明書/住民基本台帳/券面事項入力補助用(数字4桁):コンビニでの住民票交付やマイナポータルへのログインに使うのはこちら。
マイナンバーカード方式のe-Taxをトラブルなく始める最大のコツは、数字4桁の3種類の暗証番号を全部同じにしてしまうことです。このブログ記事で知りました。
https://www.ex-it-blog.com/Mac-mojava-etax-2018
こうしておけば利用者証明用と券面事項入力補助用(こっちはマイナンバーカード方式の電子申告を初めて行うときだけ必要)の2種類の暗証番号を取り違えて入力し、3回間違えてロックされてしまって役所に出かけて解除してもらう必要がなくなります。
マイナンバーカードを受け取りに行く前には、暗証番号をあらかじめ決めておき、紙に書いて持っていくのがいいでしょう。

4) 確定申告書作成コーナーとe-Taxソフトは違う
この2つが別物であることは、このページ
http://www.e-tax.nta.go.jp/kojin.html
を見るとよくわかります。

[2019.3.10追記]
確定申告書作成コーナー:個人が自分の確定申告書を作成し、その場でe-Taxデータに変換して送信するためのもの(他のところで作成したe-Taxデータの送信や本人以外のe-Taxデータの代理作成送信には対応していない)
e-Taxソフト:確定申告書作成コーナー以外のところ(たとえば会計ソフト)で作成したe-Taxデータの送信や、本人以外のe-Taxデータの代理作成送信まで対応(だから税理士さんはこっちを使う)

5) e-Taxデータは国税庁の確定申告書作成コーナーで作ろう
国税庁の確定申告書作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
では確定申告書の作成とe-Taxデータの作成/送信ができます。ここで作成したe-Taxデータなら、所得税の源泉徴収票や医療費控除の領収書、寄付金控除のための寄付金受領証などの添付書類の提出を完全省略できます。
これに対しe-Taxソフト(WEB版)
https://clientweb.e-tax.nta.go.jp/UF_WEB/WP000/FCSE00001/SE00S010SCR.do
は会計ソフトで作成したe-Taxデータを送信するためのもので、会計ソフトでは基本的に添付書類の提出を完全省略できるe-Taxデータは作れないのが2019年3月6日現在の状況です。
もっともクラウド会計ソフトのfreee
https://www.freee.co.jp/kakuteishinkoku/e-tax/
なら、Windows、Macともに添付書類の作成を完全省略できるe-Taxデータを作成して送信するところまでできるそうです(ただしマイナンバーカードが必要)。

会計ソフトで作るe-Taxデータを直接国税庁の確定申告書作成コーナーに送信できず、また添付書類の提出を完全省略するにはデータを国税庁の確定申告書コーナーで再入力しなければならないと文句を言っている人を見かけますが、私は
会計ソフト:法定帳簿と確定申告書PDFファイルの作成用(PDFファイルは国税庁でのデータ入力に下書きとして利用できる)
国税庁の確定申告書作成コーナー:e-Taxデータの作成と送信用
と割り切って使い分けるのが現状では一番得だと考えています。

結論すると、最もトラブルの少ないe-Taxデビュー法は、ID/パスワード方式で国税庁の確定申告書作成コーナーを利用することだと言えます。1日だけ税務署に行く時間を作れれば、今からでも今年の申告期限に間に合いますし、住んでいるところに限らず勤務先に近い税務署でも大丈夫です。去年は新方式のPRということで、11月末から12月にかけて税務署があちこちでID/パスワードの出張交付会を開いていましたが、来年も申告時期に合わせて開催されるでしょうから、時期が来たら自治体の広報や地元税務署ホームページのお知らせをチェックしてみるといいでしょう。

[2019.3.11追記]
ICカードリーダーを買う代わりに手持ちのAndoroidsスマホをICカードリーダーとして使って、Windows 10上で国税庁の確定申告書作成コーナーからe-Taxしようとした際、マイナンバーカードが認識されないトラブルが報告されています。
https://naoyu.net/could-not-recognize-mynumber-card/
解決策はこちら。
https://naoyu.net/problem-solving-of-mynumber-at-e-tax/
先にパソコンでマイナポータル
https://myna.go.jp/SCK0101_01_001/SCK0101_01_001_InitDiscsys.form
の利用登録をし、ここにログインした状態でe-Taxとの連携設定をします。
AndoroidsスマホをICカードリーダーとして使う場合、JPKI利用者ソフトとe-Taxアプリとマイナポータルアプリを入れたスマホでマイナポータルにログインし、ここからe-Taxとの連携設定をします。

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2019年1月26日 (土)

マイナンバーカードでマイナポータルを利用する

マイナポータル
https://myna.go.jp/SCK0101_01_001/SCK0101_01_001_InitDiscsys.form
はマイナンバーカードを使ってさまざまな行政サービスをワンストップで利用出来るようになる『はず』のシステムです。

利用開始は非常に簡単で、マイナンバーカードとICカードリーダーをパソコンにセットした状態で「はじめて利用される方はこちら」というボタンを押し、さらに「使ってみよう」ボタンを押すと、「マイナポータルAP」のインストーラーファイルのダウンロードが始まり(Safari用とChrome用があり、アクセスしたブラウザーを自動判別して対応した方のファイルがダウンロードされる)、完了と同時に自動マウントされるので、ダブルクリックして開き中にあるMynaPortalAppSetup.pkgファイルをダブルクリックしてインストールします。インストール完了後は画面の指示に従ってSafariの環境設定を開き、「機能拡張」をクリックして画面上に表示された「マイナポータルAP」の横にチェックを入れると使える状態になります。

マイナポータルAPが使える状態になるとログインを求められるので、4桁の英数字からなる短い方の暗証番号(*)を入力し、ログインが成功すると表示されるアカウント登録画面上でニックネームと連絡用メールアドレスを登録します。以後マイナンバーカードとICカードリーダーを使ってマイナポータルにログインすれば、マイナンバーカードの短い方の暗証番号を自由に変更できるようになります。
*:ここでログインに使うのは3種類の4桁暗証番号のうちの「利用者証明用電子証明書」。私は3種類の4桁暗証番号を全部同じに設定しているので、この先他にマイナンバーカードを使うサイトと連携設定する際、最初にマイナンバーカードの情報を読み取らせる時1回だけ入力を求められる「券面事項入力補助用」という暗証番号を間違えてロックされる気遣いがありません。

マイナポータルの「もっとつながる」という機能を使えば「ねんきんネット」にマイナポータルからマイナンバーカードと短い方の暗証番号を使って接続できるようになります。
メインメニューの「もっとつながる」の下にある「使ってみる」ボタンを押すと、つながることができるウェブサイト名の一覧が表示されるので、ねんきんネットの右横の「つなぐ」ボタンを押すと同意確認画面に変わります。この画面上で「同意」ボタンを押すと、切り替わった画面上で基礎年金番号を聞かれるので、年金手帳を見て確認のため2回入力します。これでつなぐ操作が完了し、マイナポータルに戻ってくるので、画面下の「ねんきんネットを利用する」ボタンを押せばねんきんネットに接続できます。
一度接続設定がすめば、以後はマイナポータルに接続してメインメニューから「もっとつながる」を選び、切り替わった画面上の接続先一覧から「ねんきんネット」を選ぶだけでねんきんネットを利用出来ます。ねんきんネットのパスワード(大文字小文字と英数字が入り乱れて覚えにくい)を忘れてしまってこれまでに2度も利用申請を出し直した人間には、マイナンバーカードを読み込ませて短い方の暗証番号だけで利用できるのがありがたいです。

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2011年3月 6日 (日)

「Macでe-Tax」のかんどころ

e-Tax
をMacで利用する場合のトラブルの圧倒的多数は
公的個人認証サービス
のシステムがMacに十分対応していないこと、しかもMacユーザーに対するサポート情報の提供が不十分なことが原因です。Macでe-Taxをなさりたい方は、はじめての方も経験者の方も毎年
国税庁の確定申告書作成コーナーの推奨環境ページ
だけでなく、公的個人認証サービスポータルサイトの
利用者クライアントソフトに関するお知らせ
を必ずチェックし、使用予定OSの関連記事に目を通し(できればローカルダウンロードし)てから実行に進まれることをおすすめします。(推奨環境が毎年変わることに伴って、トラブルの種類も毎年変わっています)

注)はじめてMacでe-Taxをなさる場合、使うパソコンのOSでだけでなくお住まいの自治体によっても使えるICカードリーダーの機種が違います。買うのは公的個人認証サービスポータルサイトの
ご利用できるICカードリーダライタ
のページで確認してからにしましょう。うちの市の分を調べてみたら、今年からTigerは推奨環境をはずれたというのに、リストは去年のままでTigerとLeopard用の機種しか出ていなかったのにはあきれました。これではSnow Leopardで今年からe-Taxを始めたくても門前払いではありませんか。

基本的トラブルその1:住基ネットカードをカードリーダーにさしたところで「"キーチェーンアクセス"がキーチェーン"JPKI-card #2"を使おうとしています。キーチェーンのパスワードを入力してください」というメッセージが画面表示されるが、ここで実際に入れなければならないのが「住基カードに納められた公的個人認証の電子証明書にかけられたパスワード」であることがMacの画面上では全くわからない。
「Macでe-Tax」のトラブルとして最も有名なもの。ここでうっかりMacの管理者パスワードを入力してしまうと、5回繰り返して失敗したところでパスワードがロックされ、住基ネットカードを発行してもらった自治体の窓口に出向いてロック解除願いの書類を書き、解除してもらうはめになります。
最初に大きく取り上げられたのは2年前ですが
(くわしくはこちら)
今年になってようやく、確定申告書作成コーナーの「よくある質問」の「操作説明」の部、「電子申告」の項に対策の説明が登場しました。「電子申告用データを作成コーナーからe-Taxに直接送信するには」という見出しの下に
「キーチェーン"JPKI-card#2"を使おうとしています」と表示された
というタイトルでスクリーンショット付きの説明ページが用意されたのです。「JPKI」というのは公的個人認証サービスの英語名「Japanese Public Key Infrastructure」の略ですので、この4文字が画面に表示されている状態ではMacの管理者パスワードは絶対に使ってはいけないことをしっかり頭に入れておいてください。

基本的トラブルその2:公的個人認証サービスのルート証明書のインストール手順がOSのバージョンごとに違っている(のに説明書には古い方のOS用の手順しか出ていない)
これも最初に大きく取り上げられたのは2年前でしたが、去年からはルート証明書添付の「最初にお読み下さい」ファイルにバージョン別のスクリーンショット入り説明が用意されるようになりました。

基本的トラブルその3:e-Taxシステムは64ビットモードに未対応であり、Snow Leopardで利用する場合ブラウザーを32ビットモードで動作するようあらかじめ設定を切り替えておかないと申告書送信の段階になって失敗する
これは今年はじめてe-TaxでSnow Leopardが使えるようになったために浮上したトラブルです。原因が単純ですので、知っていれば簡単に解決します。
対応策はこちら
公的個人認証サービスの「利用者クライアントソフトに関するお知らせ」ページにも、確定申告期間が始まってから説明が出ていました(平成23 年2 月17 日付け)。
現物はこれ

そもそもMacユーザーの間でe-Taxに関する関心は決して低いとは思えないのに、どのMac雑誌も最近「Macで確定申告」という特集を組まないのはどうしたことでしょうか。私がはじめてMacで確定申告書を作ったのは、国税庁のホームページの確定申告書作成コーナーがMacで使えるようになった翌年のことで、
(詳しくはこちら)
当時読んでいたMac雑誌でたまたま「Macで確定申告」の特集記事を見かけ、確定申告書作成コーナーの存在を知ったことがきっかけでした。「Macでトラブルなしのe-Taxを」なんてコーナーがあったら喜ばれると思うのですがねえ。

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2011年2月17日 (木)

医療費控除と確定申告(その2)

医療費控除のある確定申告書を書くとき、控除を認めてもらうために医療費の領収書以外にも証明のための書類を申告書につけなければならない場合がいくつかありますが、こういう書類は確定申告の時期に間に合うよう、早めに用意しておきましょう。

特に、寝たきりの人が使う紙おむつの代金を医療費控除の対象にする場合、主治医が発行した「おむつ使用証明書」が必要で、
(税務署員向けの「質疑応答事例」にある「寝たきりの者のおむつ代」の説明)
これを入院先の病院に作ってもらう場合、前もって窓口に相談して発行に申し出期限があるかどうか確認しておく必要があります。去年はじめて医療費控除のある確定申告書を書いたとき、これを忘れて申告期限までに「おむつ使用証明書」を用意できず、念のために税務署で聞いてみたら「証明書を添付できないなら紙おむつ代は医療費明細書からはずしてくれ」と言われたので申告書を書き直して郵送提出したものです。こんなときでも
国税庁の確定申告書作成コーナー
なら、前の申告書のデータを読み込ませて医療費明細書の金額部分だけ書き直し、印刷用のPDFファイルをローカル保存して印刷し直すだけですから圧倒的に楽です。

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医療費控除と確定申告

事業所得がない場合に積極的に確定申告をしようと考える最大の理由のひとつが医療費控除でしょう。
はじめて医療費控除のある確定申告書を書く前には、一度国税庁ホームページの
確定申告に関する手引き等
という税務署でもらえる手引書、説明書をPDFファイルで集めてあるコーナーへ行って、
給与所得者の医療費控除用の記載例(医療費控除を受けられる方へ)
というパンフレットを見ておかれることをおすすめします。

もう少し厳密な解説は、国税庁ホームページのタックスアンサーコーナーにあります。
医療費を支払ったとき
医療費控除の対象となるのは、本人又は生計を一にする親族のためにその年の1月1日から12月31日までの間に支払った医療費です。
控除対象金額の計算式もここに書いてあります。上限は200万円ですので、計算式で出した控除対象金額がこれを超えていても、200万円までしか認められません。
医療費控除の対象となる医療費
税務署のパンフレット「医療費控除を受けられる方へ」の最初に載っている「医療費控除の対象となる医療費」という表の内容はこのページの説明をまとめたものです。
注意しないといけないのは、医療費控除の対象となる医療費として「医師又は歯科医師による診療又は治療の対価」があげられているのに「予防にかかわる医療行為」とは書かれていないことです。
もう1つ、原則として含まれないものの例として「健康診断の費用」は明記されているのに、「予防接種の費用」は書かれていないことです。

この結果、インターネットの質問サイトには「予防接種の費用は医療費控除の対象になるのか?」という質問があふれかえることになりますが、その答えは税務署員向けの
「質疑応答事例」の所得控除関連の項目
(タックスアンサーコーナーの説明に出ていないことでも、ここならたいてい書いてあります。一見の価値あり)
にある
B型肝炎ワクチンの接種費用
によればNOです。
「海外旅行を行う際に予防接種を受ける場合の費用のように疾病の予防のための費用は、医療費控除の対象とはなりません。」

予防にかかる費用と労力は、発病後の治療にかかるものよりずっと小さく、だからこそ予防に力を注ぐべきだという時代に何たること!
たとえば子宮頸がんのワクチンのように、たとえ費用が高額でも実際に病気になってしまってからの治療にかかる費用とは比べ物にならず、しかも予防効果が高くきちんと普及すれば病気の根絶も望めるものについては、自己負担分(幸いうちの市では最も大きな効果が望めるとされる中学1〜3年生と高校1年生は全額助成)をゼロにできない場合せめて医療費控除の対象にして積極的に普及につとめるのが筋でしょうが!
(現状では任意接種だから医療費控除などもってのほかというのが言い分なのでしょうけれど)

余談ながら、B型肝炎患者の同居親族に感染予防のためB型肝炎ワクチンを接種することは、医師によるB型肝炎の患者の治療の一環として不可欠であるとされているという理由で、例外的に医療費控除の対象として認められています(B型肝炎にかかっており医師による継続的治療を要する旨の記載のある医師の診断書と接種費用の領収書を申告書に添付する必要あり)。
また現実には、呼吸器疾患のある高齢の入院患者が医師に勧められて受けた肺炎球菌ワクチンの接種費用を他の入院費用と一緒に医療費明細書に含めて確定申告をしたところ、申告書の修正を求められることもなく還付金が出たという去年の報告もあります。
(くわしくはこちら)


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2011年2月 1日 (火)

Snow Leopardでe-Tax完了の記を見つけました

なんと手回しのいい方がおられるものだと感心しました。
Mac OS X 10.6.6でe-Tax提出完了!
Macユーザーにはこれまで悪評さくさくだったe-Taxですが、ようやく実用に堪えるものになってきたようです。
上の記事の終わりにある「このブログで関連すると思われる他の投稿」一覧には、Macでe-Taxをするためのお役立ち情報が満載ですので、Leoparedユーザーでこれからe-Taxを始めようかという方もぜひご一読をお勧めします。

たとえば、
今年はMac OS X 10.6.5でe-Taxできそう!
によりますと、e-Taxに必要な電子証明書(有効期限3年間)を確定申告期間中(2月終わりから3月初旬)にとっておくと、有効期限が切れるまでの間にとった直後の1回も含めて4回の確定申告に使うことができるとのことです。税務署のお知らせでも自治体の広報でも、11月には「これからe-Taxを始めるなら、住基ネットカードと電子証明書は年が変わる前に早めに準備するように」とやかましく言ってくるのが常ですが、これは目からうろこでした。

また
確定申告は紙提出でも電子納税できます
によれば、e-Taxの開始届出書を提出済なら、申告書を印刷して郵送提出した場合でも、インターネットバンキング、モバイルバンキング、ATM(Pay-Easy対応のもの)を使えば電子納税ができるのだそうです(電子納税だけなら電子証明書はいりません)。ただしe-Taxを利用せずに電子納税だけを利用しようとする場合は、あらかじめ税務署に
「特定納税専用手続」の開始届出書
(書面でしか提出できません。要は「開始」の欄に書いてある2通りの利用区分のうちe-Tax用の「申告納税等手続き」ではなく「特定納税専用手続」をチェックするだけ)を出し、折り返し利用者識別番号、納税用確認番号及び納税用カナ氏名の通知を受ける必要があります(e-Taxの利用開始届出書はオンラインで作成提出でき、利用者識別番号その他も即時交付される)。
もっとも私は
国税庁の確定申告書作成コーナー
の一番お得な利用法は自宅で還付申告書を印刷して郵送することに尽きると常々考えていますので、ここまで踏み込む気は毛頭ありません。

余談ながら、住基ネットカードの普及が進まないのはひとえに使い道が増えないからです。そして使い道が増えないのは、カードリーダーで電子情報を読み取らせるような使い方しか思いつかない人が多いからです。見せるだけで使える使い道を開拓しさえすれば、利用はぐっと増えるのです。
ちょっと古い話ですが、実例はこちら

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2011年1月14日 (金)

簡易保険の満期保険金と確定申告

去年の秋、簡易保険の満期保険金を一時払いで受け取ったのですが、確定申告のときどう扱えばいいのか分からなかったので、ネットで調べてみると同じことで困った人が他にもあったようです。比較的簡単に対応策が見つかりました。参考にさせていただいたのは「おばさん税理士 税法はミステリーより面白い」という名前のブログの、その名もずばり
簡易保険の満期金
という記事です。どうも有難うございました。

まず確定申告をすべきかどうかというと、答えは「しなければならない」だそうです。
理由は、かんぽ生命であれその他の生命保険会社であれ、一回の支払金額が100万円を超えるものについては支払調書を税務署に提出しているので、税務署は誰が満期金を受け取ったか知っており、期限内に確定申告書が提出されなかった場合は修正申告の督促状を送りつけて来るのだそうです。

所得の種類は何になるかというと、一時払いなら「一時所得」として扱います。一時所得は次の式に従って計算します。
[(収入=満期保険金+健康祝金)-(必要経費=払込保険料)- (法定控除金額=500,000円)] /2 = 一時所得
満期保険金、健康祝金、払込保険料の金額は、保険金を受け取った後でかんぽ生命から送られてくる案内のはがきに全部書いてありますので、届いたら確定申告がすむまで大事に保存しておきましょう。健康祝金は満期までに一回も保険金の請求をしなかった場合に、満期保険金に上積みして支払われる金額です。満期保険金と健康祝金はそれぞれ別に案内はがきが届きます。健康祝金については払込保険料はゼロとして記載されています。

角カッコの中がマイナスになった場合、その段階で所得税を追加で払う必要がないことが確定します。
プラスになった場合でも、これをさらに2で割った一時所得の金額が基礎控除380.000円より少ない場合、他に収入がなければやはり所得税を追加で払う必要はありません。
注意しなければならないのは、たとえ所得税を追加で払う必要がない場合も、この点を証明してみせるために確定申告をしなければならないことです。

上で計算した一時所得がゼロでなく、しかも他に収入がある場合、一時所得を加算すると所得税の支払い金額が増える(または所得税の還付金額が減る)ことになるかどうかは
国税庁の確定申告書作成コーナー
できちんと計算してのお楽しみということになります。もっともたとえ支払い金額が増えていたとしても、上で書いた理由により確定申告はしなければならず、した以上はこれに従って所得税を支払わなければなりません。

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確定申告書作成コーナーウォッチング2011

今や毎年恒例となった
国税庁ホームページの確定申告書作成コーナー
の探検記です。
何はなくとも
推奨環境
を確認。
紙の申告書を郵送する場合の推奨環境は
OS:10.5, 10.6(今年からTigerがはずれました)
WWWブラウザー:Safari 5(今年はSafari 4は使えません)
PDFブラウザー:Adobe Reader 8, 9
申告書をe-Taxに送信する場合の推奨環境は
OS:10.5, 10.6(ようやく今年からSnow Leopardが使えるようになりました)
WWWブラウザー:Safari 5
PDFブラウザー:Adobe Reader 8, 9
Java VMのバージョン:Java for Mac OS X 10.5 Update 8, Java for Mac OS X 10.6 Update 3
WWWブラウザーは32 bit版を使用しなければなりません。
送信段階以外のすべての操作を確定申告書作成コーナーに接続しなくてもオフラインで実行できるe-Taxソフトウエアは、今年もまたWindows版だけです。要は税理士さんが業務に使える道具としてだけ考えられていて、税理士専用の電子証明書がWindows版しか用意されていない以上、Mac版を作る必要はさらさらないという了見なのでしょう。

推奨環境ページの一番下にある「印刷画面の表示確認」ボタンは、実際に申告書作成にかかるまでに必ず一度は押して、テストファイルが即時表示されることを確認しておきましょう。
当方は下記の組み合わせで一発合格でした。
OS:MacOS 10.5.8
WWWブラウザー:Safari 5.0.3
PDFブラウザー:Adobe Reader 9.4.1
Mac版FireFoxは推奨環境に入っていませんが、実際にはMac版FireFox 3.6とAdobe Reader 9.4.1の組み合わせでも、Adobe Reader自動起動直後に出てくるダイアログボックス上で「Reader appを開く」を選べばAdobe Readerのウィンドウ上でテストファイルを表示させることができました。実際にはこのあとローカル保存させて、あとでゆっくり印刷させれば実用上問題ないでしょう。何しろWindows上ではFireFox 3.6が推奨環境とされているのですから。
MacOS付属のプレビューは推奨環境外だと書いてありますが、実際はやってみないとわかりません。

Macでe-Taxを今年初めてなさる方は、
今年のe-Tax準備コーナー
の説明に従ってルート証明書をダウンロードし、公的個人認証サービス利用者クライアントソフトをインストールするところからスタートです。去年に続き、ルート証明書付属のインストール手順書にはちゃんとLeopard用とSnow Leopard用の説明がスクリーンショット入りで別々に出ています。

逆に既にMacと住基カードでe-Taxを経験された方は、住基カードについている電子証明書の有効期限にご注意ください。厄介なことに、住基カードそのものの有効期限は10年なのに対し、付属の電子証明書の有効期限は3年しかありません。電子証明書の有効期限の確認法、期限切れの場合の更新手続き、更新後の電子証明書のe-Taxへの再登録については
ここ
で必ずご確認ください。
上のページには(今年もまた)Windows版の電子証明書利用者クライアントソフトの利用説明のリンクしかありませんが、実際には
Mac版クライアントソフトの説明コーナー

自分の証明書を見る
というページの一番下に「有効性の確認方法」というリンクがあり、ここでくわしい説明を見ることができます。

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2010年3月 5日 (金)

Snow Leopardとe-Tax

今年の確定申告をe-Taxでやりたいのに、買ったばかりのSnow Leopard入りMacが対応していない=送信段階で頓挫するというぼやきがネット上のあちこちで飛び交っています。
まあ考えてみれば、2007年10月末発売のLeopardにe-Taxが対応したのが2009年1月だったのですから、Snow Leopardも来年には対応することでしょうが。今年だめだった方、来年は大丈夫ですよ。
とはいえ、Snow Leopardと似たり寄ったりの時期に発売されたWindows 7が3カ月先のe-Taxに対応完了済みというのはなんとも片手落ち。
ふたたび推奨環境の説明
理由は明白。税理士用の電子証明書はWindowsにしか対応していない結果、Windowsは税理士さんが業務で使える唯一の環境だからです。

それでも申告書データの作成まではSnow Leopardでやり、苦手の送信だけは対応している別の環境から実行するという手を使っていらっしゃる方がおられます。
手持ちのLeopardから送信した例
Windows上のe-Taxソフトウエアから送信した例
2つ目の例はデータの保存形式の指定がカギとなります。

個人が利用する場合のe-Taxの準備には、電子証明書のインストールと公的個人認証サービスのクライアントソフトウエアの2つの段階があります。
国税庁の説明はこちら
送信で頓挫する理由は、
電子証明書のインストール
まではどうにかできても、個人が利用する公的個人認証サービスのクライアントソフトウエアがSnow Leopardに未対応で、結局カードリーダーに住基カードを認識させることができないからです。
公的個人認証サービスのMacユーザー向け説明
解決には、Leopardを別ボリューム(FireWire接続の外付けハードディスクがあれば一番簡単で確実)にインストールし、起動ディスク選択でそこから起動して利用するという荒技しかありません。
くわしくはこちら

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2010年2月11日 (木)

確定申告書作成コーナーウォッチング2010

いろいろあって遅くなりましたが、今年も
国税庁ホームページの確定申告書作成コーナー
を偵察してきました。
まずは
推奨環境
を確認。
紙の申告書を郵送する場合の推奨環境は
OS:10.4, 10.5, 10.6
WWWブラウザー:Safari 4
PDFブラウザー:Adobe Reader 9
申告書をe-Taxに送信する場合の推奨環境は
OS:10.4, 10.5(こっちはSnow Leopardが使えないのでご注意)
WWWブラウザー:Safari 4
PDFブラウザー:Adobe Reader 9
(なお、送信段階以外のすべての操作を確定申告書作成コーナーに接続しなくてもオフラインで実行できるe-Taxソフトウエアは、今年もまたWindows版だけで、Mac対応は見送られました)

推奨環境ページの一番下にある「印刷画面の表示確認」ボタンは、実際に申告書作成にかかるまでに必ず一度は押して、テストファイルが即時表示されることを確認しておきましょう。
当方は下記の組み合わせで一発合格でした。
OS:MacOS 10.5.8
WWWブラウザー:Safari 4.0.4
PDFブラウザー:Adobe Reader 9.3.0
Mac版FireFoxは推奨環境に入っていませんが、実際にはMac版FireFox 3.6とAdobe Reader 9.3.0の組み合わせでも、Adobe Reader自動起動直後に出てくるダイアログボックス上で「Reader appを開く」を選べばAdobe Readerのウィンドウ上でテストファイルを表示させることができました。実際にはこのあとローカル保存させて、あとでゆっくり印刷させれば実用上問題ないでしょう。
MacOS付属のプレビューは推奨環境外だと書いてありますが、実際はどうなのでしょうか。

なお、Macでe-Taxを今年初めてなさる方は、
今年のe-Tax準備コーナー
に接続する前に去年の2大トラブルとその解決策をまとめた
このブログ記事
を必ずお読みになり、できればプリントアウトをとっておかれることをお勧めします。
去年多くのMacユーザーがつまずいた点の第1は、ルート証明書のインストール手順がTigerとLeopardでは違っているのに、マニュアルにはTiger用の説明しかなかったことでしたが、今年のマニュアルにはちゃんとTiger用とLeopard用の説明が別々に出ているのは一歩前進です。

逆に既にMacと住基カードでe-Taxを経験された方は、住基カードについている電子証明書の有効期限にご注意ください。厄介なことに、住基カードそのものの有効期限は10年なのに対し、付属の電子証明書の有効期限は3年しかありません。電子証明書の有効期限の確認法、期限切れの場合の更新手続き、更新後の電子証明書のe-Taxへの再登録については
ここ
で必ずご確認ください。
上のページにはWindows版の電子証明書利用者クライアントソフトの利用説明のリンクしかありませんが、実際には
Mac版クライアントソフトの説明コーナー

自分の証明書を見る
というページの一番下に「有効性の確認方法」というリンクがあり、ここでくわしい説明を見ることができます。

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