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2019年3月 5日 (火)

トラブルなしでe-Taxデビューを

2019年1月末に所得税の確定申告でe-Taxデビューした経験をもとに、トラブルなしでe-Taxデビューするためのポイントを以下にまとめてみました。2018年12月31日以前からすでに古い方式でe-Taxをしてこられた方には必ずしも当てはまらないこともあると思いますので、あらかじめご了承ください。

1) 古い情報は捨てよう、国税庁の最新情報から出発しよう
2019年1月からe-Taxの開始と事前準備の手続きが変わり、大幅に簡略化されました。よって2018年12月以前の情報はたとえ従ってもトラブルの元になるだけなので捨てましょう。情報収集の出発点は国税庁のこのページから。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/info-kakutei.htm

注意点1:ID/パスワード方式は1回税務署へ行って本人確認を受け、IDとパスワードをもらうだけですぐに利用できるのがメリットですが(e-Tax利用開始届も税務署で作成しているので、オンライン作成して提出する必要はもうない)、利用できるのは国税庁の確定申告書作成コーナーに限られます。また、申告完了後にメッセージボックスに届くメッセージ(e-Taxデータの送信受付通知、還付金の振込手続きの進捗案内など)を見るには2019年1月からマイナンバーカードが必要になってしまったのでご注意ください。
なお確かに税務署でID/パスワードをもらっているのに、入力した後一見エラー風のメッセージが出て面喰らうこともあるようですが、(画面をよく見ると書いてあるように)そのまま「次へ」を押すと問題なく先に進むことができるそうです。
https://im-into.com/etax/
ID/パスワード方式による申告体験記はこちら
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/shinkoku_oo/1172904.html

注意点2:スマホでのe-Taxに利用できるのは国税庁の確定申告書作成コーナーだけで、e-Taxソフト(WEB版)は未対応です。
またスマホ版の確定申告書作成コーナーは確定申告書本体の作成に限り対応していて、事業所得の白色申告収支内訳書や青色申告決算書には対応していませんのでご注意ください。
スマホ確定申告の体験記はこちら
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/shinkoku_oo/1172975.html

2) 事前準備は国税庁の確定申告書作成コーナーからスタート、e-Taxソフト(WEB版)は事前準備のハードルが高いので触らぬ神にたたりなし
事前準備を国税庁の確定申告書作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
から始めれば、事前準備セットアップファイルを1つ入手してインストールするだけですみ、e-Taxソフト(WEB版)と違って公的個人認証サービスホームページもルート証明書も全く触る必要はありません。この事前準備手順はID/パスワード方式なら必要ありません。実はこの手続きでe-Taxソフト(WEB版)を使用するための準備もできてしまいます。
[2019.3.10追記]
すみません、e-Taxソフト(WEB版)用の事前準備セットアップファイルは国税庁の確定申告書作成コーナー用とは別物でした。このページ
http://www.e-tax.nta.go.jp/e-taxsoftweb/e-taxsoftweb1.htm
の「事前準備セットアップ」タブからダウンロードしてインストールします。こっちはセットアップファイルのインストールが済んだ後、さらにルート証明書のインストールとJPKI利用者ソフト(公的個人認証サービスから配布)のインストールをやらないといけません。方法は同じタブの下にOS別に用意されているインストールマニュアルを見てください。
[追記ここまで]

Macを使用する場合の手順はこのブログ記事のような感じになります。
https://www.ex-it-blog.com/Mac-mojava-etax-2018
Windowsの場合もMacと基本的に変わりなく、事前準備セットアップファイルのインストールだけです。
https://www.pc-koubou.jp/magazine/1699

[2019.3.7追記]
国税庁の確定申告書作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
のご利用ガイドにある推奨環境の説明には書いてありませんが、「WindowsでOSの使用言語が日本語でない場合マイナンバーカードが読み込まれない」という報告を見かけました。Macでもありうると思いますのでご注意ください。こんなことは当然推奨環境に書いておくべきだと思います。
https://twitter.com/EurekaBerry/status/1103283654355120128

スマホ、タブレットで申告する場合の事前準備手順はID/パスワード方式によります。具体的な手順の説明はこちら(ちょっと長いです)
https://ztakani.com/post-6807
スマホ専用画面による申告書作成から送信までの図解はこちら。あらかじめ目を通して流れを頭に入れておくことをお勧めします。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/smart_shinkoku/pdf/smartphone-a3.pdf
ID/パスワードを使うのは2回。
(1) はじめの「申告内容に関する質問」に回答し終わって(ここで「給与所得以外の所得がある」と回答したらパソコン用の画面に移動しますが、見にくいのを尻目に強引にそのまま使った人が複数あり)利用規約を確認し、「登録情報の確認」画面上で入力を求められた時。
(2) 申告書の作成が終了していよいよ申告データを送信する前にパスワードだけ入力を求められます。
税務署でもらった「ID/パスワード方式の届け出完了通知」の紙をそばに置いて操作するのが間違いないでしょう。

3) トラブルなしのe-Taxデビューの準備はマイナンバーカードの暗証番号設定から始まる
マイナンバーカードを新しく申請した場合、受け取りの時に暗証番号を4種類設定することになります。
1) 署名用電子証明書(英数字6文字以上16文字以下):e-Tax(実際に使うのはe-Taxデータを送信する直前の1回だけ)やネットバンキングに使うのはこちら
2) 利用者証明用電子証明書/住民基本台帳/券面事項入力補助用(数字4桁):コンビニでの住民票交付やマイナポータルへのログインに使うのはこちら。
マイナンバーカード方式のe-Taxをトラブルなく始める最大のコツは、数字4桁の3種類の暗証番号を全部同じにしてしまうことです。このブログ記事で知りました。
https://www.ex-it-blog.com/Mac-mojava-etax-2018
こうしておけば利用者証明用と券面事項入力補助用(こっちはマイナンバーカード方式の電子申告を初めて行うときだけ必要)の2種類の暗証番号を取り違えて入力し、3回間違えてロックされてしまって役所に出かけて解除してもらう必要がなくなります。
マイナンバーカードを受け取りに行く前には、暗証番号をあらかじめ決めておき、紙に書いて持っていくのがいいでしょう。

4) 確定申告書作成コーナーとe-Taxソフトは違う
この2つが別物であることは、このページ
http://www.e-tax.nta.go.jp/kojin.html
を見るとよくわかります。

[2019.3.10追記]
確定申告書作成コーナー:個人が自分の確定申告書を作成し、その場でe-Taxデータに変換して送信するためのもの(他のところで作成したe-Taxデータの送信や本人以外のe-Taxデータの代理作成送信には対応していない)
e-Taxソフト:確定申告書作成コーナー以外のところ(たとえば会計ソフト)で作成したe-Taxデータの送信や、本人以外のe-Taxデータの代理作成送信まで対応(だから税理士さんはこっちを使う)

5) e-Taxデータは国税庁の確定申告書作成コーナーで作ろう
国税庁の確定申告書作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
では確定申告書の作成とe-Taxデータの作成/送信ができます。ここで作成したe-Taxデータなら、所得税の源泉徴収票や医療費控除の領収書、寄付金控除のための寄付金受領証などの添付書類の提出を完全省略できます。
これに対しe-Taxソフト(WEB版)
https://clientweb.e-tax.nta.go.jp/UF_WEB/WP000/FCSE00001/SE00S010SCR.do
は会計ソフトで作成したe-Taxデータを送信するためのもので、会計ソフトでは基本的に添付書類の提出を完全省略できるe-Taxデータは作れないのが2019年3月6日現在の状況です。
もっともクラウド会計ソフトのfreee
https://www.freee.co.jp/kakuteishinkoku/e-tax/
なら、Windows、Macともに添付書類の作成を完全省略できるe-Taxデータを作成して送信するところまでできるそうです(ただしマイナンバーカードが必要)。

会計ソフトで作るe-Taxデータを直接国税庁の確定申告書作成コーナーに送信できず、また添付書類の提出を完全省略するにはデータを国税庁の確定申告書コーナーで再入力しなければならないと文句を言っている人を見かけますが、私は
会計ソフト:法定帳簿と確定申告書PDFファイルの作成用(PDFファイルは国税庁でのデータ入力に下書きとして利用できる)
国税庁の確定申告書作成コーナー:e-Taxデータの作成と送信用
と割り切って使い分けるのが現状では一番得だと考えています。

結論すると、最もトラブルの少ないe-Taxデビュー法は、ID/パスワード方式で国税庁の確定申告書作成コーナーを利用することだと言えます。1日だけ税務署に行く時間を作れれば、今からでも今年の申告期限に間に合いますし、住んでいるところに限らず勤務先に近い税務署でも大丈夫です。去年は新方式のPRということで、11月末から12月にかけて税務署があちこちでID/パスワードの出張交付会を開いていましたが、来年も申告時期に合わせて開催されるでしょうから、時期が来たら自治体の広報や地元税務署ホームページのお知らせをチェックしてみるといいでしょう。

[2019.3.11追記]
ICカードリーダーを買う代わりに手持ちのAndoroidsスマホをICカードリーダーとして使って、Windows 10上で国税庁の確定申告書作成コーナーからe-Taxしようとした際、マイナンバーカードが認識されないトラブルが報告されています。
https://naoyu.net/could-not-recognize-mynumber-card/
解決策はこちら。
https://naoyu.net/problem-solving-of-mynumber-at-e-tax/
先にパソコンでマイナポータル
https://myna.go.jp/SCK0101_01_001/SCK0101_01_001_InitDiscsys.form
の利用登録をし、ここにログインした状態でe-Taxとの連携設定をします。
AndoroidsスマホをICカードリーダーとして使う場合、JPKI利用者ソフトとe-Taxアプリとマイナポータルアプリを入れたスマホでマイナポータルにログインし、ここからe-Taxとの連携設定をします。

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